番外編14『ドッスン!バッコン!コロコロりん!』

ハイ!
とゆ~わけで、ひさしぶりに番外編のお届けです
(ω╹๑ )

タナカセンセェが過去に描いたヘンチクリンなもののご紹介です。
ちなみにお描きになった記憶はきれ~に消滅なさってたとのこと。
認知症がホントに心配です。
では、ど~ぞ…

【生きるか死ぬか!昭和のマーク屋】

※『セカンドレーサー』46話「2014!大当たりの師走」より

ど~して、こんなふ~に描くの!

タナカセンセェさあ…

こ~ゆ~ことばっか描いてたから、だれにも相手にされなくなったんじゃないの?

マークせんしゅのアタマの中は、

「落とす!」
「落とされないようにする!」

のふたつだけ⁉︎

「ど~して、そうウソばっかりつくの!」

す、すいません。
でも取材元の関さんに言われたことを、ただそのまま描いただけで…

おいおい小田原のオタフク、そ~わめくな!
タナカなんて所詮はシロ~トのただの客じゃねえか。

たしかに頭の中には、その二つ以外にも帰りにどこで一杯やるかとか色々あったよ。
けどタナカの表現だってあながち的外れってもんでもねえんだぜ。

関のざれごと

位置取りこそが命の時代

当時のマーク屋にとっちゃ、どの位置をまわるかってのはまさに最重要事項。
一番強い先行屋の後ろをまわるってのが最大の目標だったんだ。

で、そのポジションを奪い合うための方法が競り合いであり、マンガでは触れられてなかったけど、もう一つが脚比べ。

例えば、番手まわってる方が直線勝負で3番手まわりに外から交わされるなんてのが2度、3度と続いたら番手は交代。
ただしインからでなく、あくまでも外からな。

それから競りに関しても、ただやみくもに勝ちゃいいってもんでもねえ。

格下、あるいは挑戦者側が競りかけに行くのはあくまでもアウト側から。
イン粘り、イン競りでくるなんてのは仁義違反。

もちろん先行屋とかがイン粘りなんてのは問題ねえよ。
レースが進んで、別線のマーク屋が切り替えての飛びつきやイン競り、イン突ききってのも。

外からってのは、あくまでも同じ位置、狙った目標(先行屋)を取り合う時のマーク屋同士の話だからよ。

負けたら終わり

あっ、そうそう。
それでも、たとえゴール前であろうが何だろうが、道中、目標にした先行屋のインを突いたり、そいつをどつく、どかしに行くってのはやっぱり外道な行為と呼ばれてたな。
勢いでやっちゃうのはあったけど、基本的にはご法度。
別線の先行屋だったら関係ねえけどさ。

さて、次は本題の「落とす!」「落とされる!」って方の話にいくぜ。
それはもう

「やられたらやり返す!」
「舐められたら終わり!」

っちゅうことよ。
簡単な話が。

位置の取り合いってのは言うなれば縄張り争いみてえなもん。
そこで商売続けたいと思ったら絶対負けるわけにいかないケンカなんだ。

番手まわりを続けるためには。

おのれか相手のどちらかが先に諦めるまで延々と…

格の重みは薄れちゃった

いつの頃からかラインってのは「地区でまわる」的なものになっちゃったけど、オレがまだ、特に新人だった頃は「格でまわる」だったんだ。

「1班のケツは1班!」

例えば北海道の1班の先行屋の後ろに九州の1班マーク屋がつける。
で、北海道の2班マーク屋がもしその位置欲しけりゃ外から番手競りに行く…

手っ取り早くいうなら、こんな感じかな。
もっとも2班が1班に競りに行くなんて恐れ多いとも言われてたから、競りってのは同格同士が基本だったけどさ。

今は1班も2班もある意味普通に戦ってるし、お客もさほど班の違いを気にしないようになったけど、昔は…
特に最高位がA1だった頃のA1とA2の身分の差なんて、そりゃ~も~…

まさに神様と人間!

1班で本線の番手まわり、これこそが昔のマーク屋が目指した究極の道よ。
グヘヘへへ

えっ、先行屋の昔と今?

ヘッ、あんなヤツらは昔も今も変わらんさ!

前の日の晩に腹一杯メシ食って、次の日、精一杯駆けるだけ。
実に幸せな連中さハッハッハッ!

センセェって、お世話になった人たちとかに感謝するってきもちがぜんぜんないんだね!

ふん、イソギンチャクの小便女が…

オレだって先行でずっと行けたらどんなに幸せだったか…

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