番外編12 『せんしゅがわが家にやってきた』

さあ、みなさま、ジゴクがやってまいりました!
タナカセンセェがこれよりおしゃべりを開始いたします!
てみじかにど~ぞ…

ハイハイわかりましたよ!

じゃ、始めるね…

8月の終わりに、内藤高裕くん(96期/東京)、飯田よしのちやん(106期/東京)、矢野光世ちゃん(104期/福岡)の三名がオレん家に遊びに来てくれたの。

内藤くんとよしのちゃんは西武園クラブ、テルちゃん(矢野)はよしのちゃんとお友達って関係。

テルちゃんが競輪マニアとのことで、ゆえにあんなマンガ描いてた輩の親の顔…
じゃなくて、オレの顔を見たかったってのがどうやら訪問理由。

内藤くんは彼女たちのアッシー。
(アッシーって言葉は今でも一応通用するらしい)

仮にもS級の追い込み選手がバンクの外とはいえガールズ選手の足場を務めるなんて、なんと素敵?な時代になったもんだと感心しながら迎え入れたよ。

マリア様のようなよしのちゃん?

さてこの訪問、突然は突然だったので結構驚いたけどオレはすごく嬉しかったの。

地元の内藤くんやよしのちゃんはもちろん初めてって訳ではないんだけど、現在のこのウイルス禍。

去年までは何度となく開いていた我が家での飲み会も今年はゼロ。

そうでなくてもこっちは普段、ほとんど引きこもり生活って人間。

人様と直接言葉交わす機会なんて滅多にないからね。
本当にさ…(電話だと一回平均10時間はおしゃべりしてたけど…)

それはさておき、今回ちょっと感激したのは、よしのちゃんにあまりいじめ?られなかったこと!

変なこと言うようだけど、彼女にはいつも説教ばっかされる身の上だったんでさ…

オレのの顔見りゃ

「じれったい!」

「くどい!」

「いつもネガテイブ!」

こっちが反撃しようと口を開くと

「長い!」

まだ、何にも喋ってないのに…

ってなわけでオレは普段同様よしのちゃんには警戒してたんだけど今回はなんと、そういうお言葉は無し。

どころか、オレに発言の機会まで与えてくれたんだぜ。

も~ビックリしたな~…!

(いつからこんなマリア様のように慈悲深くなったんだろう?)

それともこれから地球で何かが起こる前兆なのかな?

起こるよ!
世界平和の願掛けしといたから。

ところでこの日、もう一つのビックリが…
というか、面白い発見があったので紹介するね。

それはテルちゃんの顔!

似顔絵描いて欲しいって頼まれたのでちょっと困ったけど引き受けたの。
(オレの場合、画力とセンスにに色々問題あるんでさ…)

で、至近距離でしばらくお顔を観察…

「ん…?」

「な、なに、この子の顔⁉︎

神をも恐れぬ?テルちゃんの顔

普通に間をあけておしゃべりしてる時ははちっとも気づかなかったんだけど、至近距離で眺めるお目目はちょっぴりタレ目のとんでもなくかわい子ちゃん系!

お鼻はお鼻で鼻筋通って高さもあって、まるでモデルさんかのような鼻。

普通の距離と至近距離とで顔のイメージが全然違うの。

他の二人は全然そんなことないのよ。

遠くにいようが近くにいようが、よしのちゃんはよしのちゃん。
内藤くんは内藤くんにしか見えないから…

(う~ん、なんでだろ…?)
(あっ、ひょっとしてこういうこと⁉︎

ショートケーキの上にウニやいくら、サザエあたりをトッピングしてカニ味噌と焼肉のタレと三杯酢を混ぜたもの食ったってきっと美味くはないだろうし、そもそも見栄えだっていいとは思えないよね…
単体ならみんなVery Goodだけど。

至近距離だとそれぞれのパーツがクローズアップ、単体で目に入ってくるじゃん。

でも、離れると、それぞれがまとめていっぺんに入ってくるよね。

(なるほど、つまりはテルちゃんの顔ってそういうことか!)

いやあ~面白いもんだよね、見る条件のちょっとした違いだけでこんなにもイメージが変わる人がいるなんて…

けどさ、テルちゃん、やっぱり幸せもんだよ。

なんだかんだいっても素材の良し悪しってのはでかいじゃん。
どんなことでもさ。

似顔絵?描きながらこんな風にも思ったね…

(こんだけ各パーツの質が良いならメーク次第でいとも簡単に大化けしちゃうんだろうな…)

バケモノにって意味じゃないよ。

本物のかわい子ちゃんに!

自転車だってセッテイングちょっといじったら大化けって良くある話じゃん…

テルちゃんが西武園に出稼ぎに来るよ!

さて、そのテルちゃん!
10月9日~10月11日の西武園に斡旋。
こりゃも~本当楽しみ!

「おい田淵!もし前検日のインタビューなりレポートすんなら、ぜひテルちゃんのツラを超どアップで捉えたもんをお客様に提供してみてくれよ」

「本当に素晴らしい逸品だから!」

「50センチ以内の距離のならだけど…」

ウイルスの問題さえなきゃ、オレも速攻で駆けつけてもう一回テルちゃんの顔じっくり観察したいんだけどなあ…

ハイ!

ってなわけでそろそろ今回のお話はお開きに……

あっ、

でもやっぱ最後にもうちょい!

寄生虫?の内藤くん

今回の選手訪問、当初はよしのちゃんとテルちゃんの二人って連絡受けてたの。

でも、アッシーとはいえサプライズで内藤くんも。

実は、これもオレにとっては最高に嬉しかったこと。

西武園クラブのリーダー的存在として、そしてまた、コツコツ点数積み上げ現在S級まで上がってきた一選手として、結構気になってる一人だから。

そうでなくても東京登録の西武園選手ってだけで、もう愛さずにはいられないじゃん。

人の褌で相撲を取る、言ってみりゃあ寄生虫のような存在。
埼玉の施設で練習し、東京の選手として商売してるんだからさ。
しかも内藤くん、本業もちゃ~んと寄生虫職の代名詞であるマーク屋。

なもんで、内藤くんの元気な顔が直接見られるのは本当に何よりなんだ。

プロって存在は…

さて、本当に最後になるけど、今や年寄りの階段猛然と登り始めたオレにとって、現役選手と言葉を交わせるのは、それだけでもう最大級の差し入れ。

本人たちはまだそれほど気づいてないだろうけど現役のプロって、その場にいるだけでもう周囲に勇気や希望、元気を与えてんのよ。
だからこの日のオレにもちゃんと。

全然そんな風に思ってないでしょ?

でも、そうなの。
オレも最近気づいたから…
そういうことに…

だから、内藤くんもよしのちゃんもテルちゃんも来てくれて本当にありがとう。
いっぱい元気をもらえたよ。

改めてみなさんにお礼を言うね!

以上、終わり!

さあ、あたりちゃん、今度はどうでしよう?

う~ん…
「きせ~ちゅ~」って表現がイマイチきになるけど…
まっ、いっか!
とりあえずセーフ!

【裏ばなし】

へっヘッヘッ
実は、あたりちゃんに最初に送った今回の記事、全面ボツ食らってたの。
常識を逸した長さに加え、問題発言、異様に多い話の脱線…
も~、けちょんけちょん…

言われてみりゃたしかにね…
でも、良かった!
あんなもん更新してたら、きっと今頃みなさまに大変な迷惑かけてたもんハッハッハッ

だって、さいしょに送られてきたほう、三人をいじりまくり…

とくに、よしのちゃんのことなんて、あれこそまさにてんけいてきなヒボ~チュ~ショ~…
ナイト~せんしゅのことも、も~ボロクソ!
テルちゃんのことだって…

し•か•も•さ、
あとはカンケ~のない、じぶんのじまんばなしをえんえん…
それもうんとえらそうに…!

だってオレ、あいつのこと大嫌いなんだもん。
イ〜ダよしの…
最悪!
ナイト~だって、あんのヤロ~…

ピ~~~~!!!!!!
アカハタ!

みなさん、最初に書いた方、見たい?

ピピピのピ~~~~~!!!!!!!!!!!

【今回記事につきまして多分に虚偽内容が含まれておりますが、原稿がボツになった話は事実でございます】

番外編11『サクライせんせぇのオールスター物語(後編)』

みなさま、さくじつはサクライ大せんせぇが、ムダな話をながながと失礼しました(>人<;)
今日はなにがあっても、ちゃんと本題を話させますのでガマンして聞いてあげてくださいね(^∇^)
ではサクライ大せんせぇ!
本日もど~ぞ~!
♬パチパチパチ~♪♬

おい、あたり!
お前、オレをバカにしてんのか?
まあいい!
はい、それじゃ皆さん、続きといきますよ!
さて、まずはどんな感じの競走だったかをみてもらうかな。
そのほうが手っ取り早いだろ…

【※レース展開は、当時の新聞記事とラジオ中継録音の一部、桜井氏の回想から再現したものです。コース取りやタイミング等に実走と違いがある可能性もありますが、競走の流れはほぼ忠実に近いものとなっています】

序盤から動きはせわしなく

まっ、競走の流れ的にはこんな感じだったんだ。

トップを引くのは平林さん。

まずは、スタートで藤巻さんが前とって、加藤さんがこの段階ではマークの形。
そんで、大本命•福島さん、稲村さん、宮一さんの群馬勢。

で、このオレ桜井。
あとは先行の吉岡、様子見の塩沢。

この頃は、今みてえにラインで走るんじゃなく、強い先行の後ろをみんなで取り合うって形の競輪なんだ。
だから、別に同県もクソもねえし、序盤から中盤にかけても選手の出たり入ったりって動きはけっこうあったかな。
今はほとんどねえけど、序盤から並走って形もさ…
もちろん、選手には格ってもんがあるから、「1班の後ろは1班」みてえなもんはあったよ。

2班でも同県だから番手…、なんて甘えは許されない。

番手はあくまでも競りと脚で奪い取るもんだった…

それから昨日も話したけど、当時、1班120名ってのは本当に神様だったんだ。
そもそもお客が、そう呼んでくれてたよ。

「A1神様!」

今のS1は人数も多くてそういった威光も少し落ちちゃったけど、あの頃のA級1班ってのは文句なしに別格って存在だったな。

つまり、その頃はオレも神様の一人だったってことなんだけどよハッハッハッ

あたり!
少しはオレを尊敬しろよ!
お前は最近、オレをただのジイさんとしか見てねえだろ!

さあ、そんな訳で、このレースも初周から数周回、色々動きはあったんだ。

2周目の時、福島さんの前に宮一さんが一度入って、福島さんも使うそぶりを見せたけど、やっぱりもう一回入れ替わって、福島さんが前。

藤巻さんは、加藤さんが先行する気があれば乗る手もあったろうが、その選択はせず。
おそらく番手勝負か自力の捲りでも考えてんじゃねえかと思ったね。
脚はやっぱ藤巻さんが上だったし…
最終的には違ったけどさ…

で、3周目すぎて福島さん、稲村さん2車で上昇。
宮一さんはついて行かず。

藤巻さんが福島さんを迎え入れ、アウト稲村さんと競り。
藤巻さんは、福島さんを入れずに、後で上がってくるであろう吉岡のケツで番手勝負ってのもあったと思うけど、やっぱり前橋って事と福島さんと同期って事で入れちゃったのかな。
3番手なら勝負権あるし…
展開によっては福島さんがそのまま自力勝負に出るってパターンもあっからな…

さて、ここで競りが長引き前段もつれる展開になったら、オレはオレで捲り勝負の選択肢も出てくるが、結局、藤巻さんその後下げて稲村さんまで入れちゃうんだ。

前橋だから、これも仕方なかったのかな…
ちょっと、(ふ~ん…)とは思ったけどな…

まっ、とにかくこれで良くも悪くもひとまず隊列は落ち着いた。
青板(残り3周)すぎて、間もなく赤板(残り2周)ってとこで先行•吉岡が上昇。

さあ、いよいよ勝負所に突入だ。

若さゆえに勝手にカラダが動いて…

福島さんが吉岡を迎え入れて絶好の態勢。

さあ、藤巻さんがどう出るか。

4番手じゃ勝負にならんし、追い上げて、今度は福島さんと番手競りに出るか、それとも加藤さんが先に何かするか…

…と思ったらよ…

(は~ん⁉︎      動く気配がまったくねえ)

(おいおい、一番強い自在選手の前に先行が入って、このまま一本棒じゃもう勝負は決まっちまうじゃねえか…)

(冗談じゃねえぞオイ…!雁首並べてみんなでお見合いか⁉︎

でな、そしたらその瞬間、なぜかもう身体が勝手に動いて出てったような感じで、オレは福島さんのアウトに追い上げていたんだ。

同じA1、神様同士とはいえ、向こうは横綱、オレは前頭。

けど、土俵に上がったら遠慮もクソもねえ。
ただ力一杯立ち向かうだけだ。

ドッカ~ン!!!

いや~死力を尽くして闘ったよ!
24歳になりたてホヤホヤ、若武者•桜井青年は!

福島さんも意地になってぶち当たってきたけど、オレも引かずに攻めつづけがっぷり四つ!

再度、ドッカ~ン!ドッカ~ン!

押し込んでも押し込んでも、その都度跳ね返してくるんだ。

やっぱり横綱ってのは本当に強ええと改めて思ったな。

打鐘前あたりから追い上げて、そういった感じの激しい競りが最終2センターから4角くらいまで続いたのかな…

でもよ、そうなると後方の人間にとっちゃ、もう絶好の捲り頃だろ。

「ごちそ~さ~ん」とばかり、加藤さんが最終2角からズッド~ン…

人様が前で必死に仕事しているすきに、美味しいとこだけスコーンと持ってっちゃった…

で、もはや脚がいっぱいの福島さんとオレは共倒れ7着8着…
(※普通競走なので末着はほぼトップ引き)

それでもみんな大喜び!

それでもさ、競走後、金網の外はそりゃ~凄まじい反響だったよ。

そりゃそうだよな。
大本命、大横綱に、それもその地元で、初優出の若造が競りかけて大競り演じたんだから!

「福島と競るとはいい根性してる!」

「藤巻みてえな実力者や他の連中が脚使うのを怖れて何もしねえ中、あいつ一人が攻めてった!」

「あのままじゃすんなりで終っちまうレースを見事に動かした!」

「東京の桜井!ありゃ大物になる!」

「ガキみてえなツラしてて大したもんだ!」

「オレの車券パアにしやがった…」

てな風に、記者や評論家、お客さん……そして当時想いを寄せていた松戸のソノちゃんも、おそらくきっとどこかで悶え狂ってたはずだ…

オレだって、そりゃも~興奮の極致さ。
精一杯戦った後の爽快感とか…

も~何とも言えんわ!

あの時の気持ち…

一人だけ他と違ったヒトとそのワケは…

けどよ…
けどな…

そこで、ただ一人だけ違う反応を見せた人がいたんだ。

このレースでトップを引いた、同じ東京の大先輩、故•平林巳佐男さん!

競走終了後に最初に言い放った言葉がなんと

「お~い!桜井は何着だった?」

だぜ!

しかも、凄まじい形相で…

実はこの人、このレースで、オレの後ろを回って稼げる可能性のある金と、トップ引いて稼ぐ金と、どっちの方が高くなりそうか天秤かけてトップの方を選択してたの。
(トップ引き選手の賞金の取得方法は機会があればいつかお伝えします)

だから、オレが8着ってこと知って

「オッシャ~!大成功!やっぱオレの判断は間違ってなかった!」

「良かった~!今日も儲かって!グヘヘへへ~!」

 今度は、も~とびっきりの笑顔でさ…
ったく、カネのことしか考えてねえんだからな…

まっ、こういう判断や決断、勇気も競輪の世界にゃあるってこった、うん………………………………

(※当時の競輪は、6番の選手が誘導役を務める普通競走が一般的スタイル。別途、誘導員を用意する現在の先頭固定形式もあるにはあったが、勝ち上がりの競走、決勝戦等の場合でも誘導賞金を目当てに誘導役を申し出る選手が多かったので需要は少なかった。名誉より、いかに稼ぐかが重要な時代でもあったのである)

セ、センセエ!せんせぇ!センセェ!
ひょ、ひょっとして、おはなしぜんぶ終了しました?
やった~。・°°・(>_<)・°°・。
ばんざ~い(大泣大泣大泣号泣~)

 

あたりのざれごと

みなさま~、ホンット~におつかれさまでした~!!!

も~あたし、いっきに100歳くらい歳をとった気分。
今回の記事作りって、ホントに大変だったの(>人<;)

まず、桜井センセェのとこに電話して、録音とメモ取りながら数千時間話を聞かされたのよ。

それから当時の新聞記事とかをお借りしにセンセェ宅の玄関先までうかがって(緊急事態宣言中だったから)、そんでもってハゲのタナカに連絡して原稿かかせ、最後にまた、いつも同様まとめの作業…

桜井センセェって、ど~してあんなにしゃべるの⁉︎   しゃべれるの⁉︎
あたし、桜井センセェの奥さま尊敬しちゃう!

家の中でなんにもしゃべらないお父さんにもこまっちゃうけど、あれだけしゃべられちゃ女の出るまくなくなっちゃうじゃん…

でもさ、すっごく明るい家庭みたいでとっても楽しそうなの。

電話口でそれがすごく伝わってきて、ちょっぴりうらやましくなっちゃった╰(*´︶`*)╯♡

ハゲのタナカのあいかわらずつまらないざれごと

桜井さんのせいで、あいかわらず長いブログになっちゃって申し訳ないんだけど、オレにもちょっとしゃべらせて。

今回の話に登場した、当時のスーパースター福島正幸さん。

思い出ってわけでもないんだけど一つ強く印象に残ってることがあるんだ。

オレにとっての福島さんは…

福島さんの師匠で競輪評論家をなさってた故•鈴木保巳(1期)さんて方がいらっしゃったの。
もうかなり前に亡くなられてしまったんだけど、オレ、この方の競輪中継の時のお話や評論記事が大好きで、一度お会いさせてもらったことがあったの。

で、その時話された、福島さんのエピソードにすごく感銘を受けてさ…

鈴木さん、こうおっしゃってたの…

「福島…
あいつは本当に大した男だった。
師匠のオレでも、こいつにはかなわんと思ったよ。
こうと決めたことは、何があってもやり抜いた。
変な話になるが、この時間にトイレに行って出すと決めたら、例え下剤を飲んででも出す!
そんな男だったよ…」

オレの頭の中には、現役時代の福島さんが確か「精密機械」なんて感じに称されていたような記憶もあったから、なおのこと感動しちゃってさ…

(少しでもこんな人間に近づきたい…)

本当にそう思ったね。

なれなかったけどさ…

福島さんのお名前を見つけると、今でもその時の話を思い出しちゃうんだ…
桜井さんのエピソードにも似たような部分があるけど、一流になる人って皆さんやっぱりそういったモノを持たれてるんだろうね…

ちなみに、オールスター決勝の記事の中にこんな一文があったの。

「福島は、あそこで桜井と無理に競らず一車下げて捲り勝負に出れば勝てていたのではないか…」

横綱、挑戦者双方がプライド、信念もぶつけて戦っていたって事なのでしょう。

素晴らしいです。

 

ゴメン!
それから最後にもうひと方。

故•平林巳佐男さん。

オレにとっての平林さん

オレが競輪場に通い始めた昭和60年頃…この頃はS•A•Bの三層制になってたんだけど、たしか選手数も四千人くらいって時だったのかな?

でさ、平林さん、地元のレースに斡旋されるのが多かった?のか、オレが行くときゃよく出走表に名前が出てたんだ。
たしかA1くらいをキープしてて、しかもそこそこの順位だったような記憶があんのよ。(記憶違いかもしんないけど)

三層制になったとはいえ、当時S級は4千名の中で430名。
だから仮にA1といっても、現制度のS2くらいのレベルはあったかも。
昭和50年のオールスターで42歳だったってことは52歳でしょ。
当時24のオレにとっちゃ凄まじいジイさんに感じてさ。

こう言っちゃなんだけど、本当にジイさんみてえな顔してたし…

しかも、そのジイさんが下手すりゃ最終日、決勝(あったかも?)とか特選、選抜走ってたりすんだから。(その時もトップ引くことがあったかどうかは忘れた)
も~なんちゅう世界だと思ったね。

良くも悪くも…

なんで、スポーツの世界であんなジジイが若者と普通にやりあえるんだ?
って風にさ…

もちろん、同時に尊敬の念も生まれてたけどね。
とにかく印象に残るジイさん選手でした…

そうそう!

あとさ、あの時代の方でしょ。
旧A1、タイトル戦を何度も走った大選手なのに身なりといえば…
良い言い方をすれば質素。

ごく普通の感覚で言うと

「ど~して、そんなにケチなの!」

もちろんオレも人のことは言えない格好してたけどさ…
今だって、30年くらい前のジーパンとか平気ではいてるしハッハッハッ!

でもさ、今は選手の皆さんも本当にオシャレになったよね。

モモヒキや軍手でレーサー乗るなんてありえないでしょ?(これ、平林さんのことじゃないよ。むかし選手の方に聞いた話…)

今回の原稿を作ってて、そんなことを思い出しちゃった。
ってなわけで、ハイおしまい!

あたりちゃん、これくらいの長さなら許してくれる?

ながい!

【※番外編10、11の記事内容につきましては、ともに、それなりのウソ•でっち上げを加え構成しております】