85話B面『大賛事発生?』

先月の寬仁親王杯で新田祐大選手(90期・福島)が見事グランドスラムを達成しました。
おもいっきり祝福をおくりたい あたしです。
「やった~!」
「バンザ~イ!」

だれですか?
「判定が…」
なんて、いつまでもグチグチ言ってるのは…

疑惑の判定?

まあ、グチグチ言ってる人の気持ちもわからんではないけどね(笑)

オレだってダイジェスト何度も見返したもん。
「後続の内抜きがセーフ」となる前走者の外線外しが、どのタイミングで発生したのか確認したくて。
結局、老眼のせいもあってか発見できなかったけどね。

まっ、でも納得するしかないんだけどさ。
あくまでも審判員の判断により判定を下すっちゅうのがルールなんだもん。

究極の真実かどうかってのはまた別の話だし。

他のスポーツとかでもよくあることだしね。

あっ、でも誤解のないように言っとくけど、オレが見ているダイジェストの映像と、審判員が判定のために見る映像は全然違うものだからね。
実際には古性優作選手(100期・大阪)が外線外した一瞬が きっとあったとは思うよ。

神の微笑み

というわけで、判定に関しては若干スッキリしない部分もあったけど、懸命に戦って栄誉を勝ち得た新田選手には全く関係のない話。

大偉業の達成を素直に祝福したいかな。

そもそもあの展開になったら、もう内勝負一本に賭けるしかなかったろうしさ。
もちろん、前が内を開けなかったら一巻の終わりっちゅう大博打ではあるけれど…

それにしても、本当にすごいこと成し遂げたよね。

タイトルを複数取るってだけでもすごい事なのに全冠制覇だよ。
実力、努力だけではどうにもならない領域でしょ。

勝利の女神…
というか、運命の神様、お天道様に微笑んでもらえた存在として、これからもますますの活躍とともに我々に夢や希望を届けて欲しいね。

う~ん、なんて皮肉な…

さて、本来なら ここでこの話題はおしまいってなるんだけど、今回のレースではやっぱり守澤太志選手(96期・秋田)にも触れないわけにはいかないかな。

それにしても勝利や運命の神様たちってのは、どういう基準で微笑む相手決めてんだろ?
だってもう、守澤選手は本当に素晴らしい捲り、見事な脚を見せてくれたじゃない。

なのに微笑んだのは最高の走りを見せた方でなく、ある意味 展開恵まれた方…

神様たちが微笑む基準ってのも本当よくわかんないね?

神様は公平?

まっ、神様の話は抜きにしてもさ、人生ってやっぱり不思議に思うな…

どうしてこう不公平な流れってのが当たり前のように出現するんだろう?

くどいようだけど、そもそもタイトル戦の決勝に何度も乗っかって来れる選手って、タイトル獲得した選手たちと力や努力の差なんてほとんどないと思うのよ。

それどころか、どちらもまさってるなんてパターンもあるんじゃない。

にも関わらず、なぜか取れる選手は時には恵まれ、タナボタ的に取れちゃう事だってあるのに、取れない選手はどんなに素晴らしい展開や脚を見せたとしても取れないんだよね…

今回みたくさ…

Why?
なんで…?

でもさ、だから我々観ている側もそういった選手のさらなる奮闘やがんばりに興奮したり感動できて、ますます応援したくなったりするのかもよ。

考えてみりゃ、必死にがんばったけど結局望みは叶わずって経験持ってる人の方が大多数だろうからね。
ゆえに跳ね返されても跳ね返されても挑戦し続ける姿に励まされたり勇気をもらえたりするんじゃないかな…

そういえば、グランドスラム達成者である神山雄一郎選手(61期・栃木)や現在のナンバーワンレーサー平原康多選手(87期・埼玉)だって現時点ではGPに縁がないまま…

あっ、新田選手もGPはまだだっけ…

じゃ、やっぱりみなさん同じか?

神様たちの判定基準ってのは案外公平なのかな…(笑)

とことん縁のなかった男のある一戦

はい、それではそろそろ終わりにするけど、最後におまけを一つ!

今回の守澤選手の姿を見て、ある人のことが頭に浮かんじゃってさ。
ご近所でホームレスをなさってる元選手で、関さんとかいうお方。

この方もタイトル戦決勝に度々名乗りを上げたけど、とうとう無縁に終わったらしいのね。

しかも1着失格ってレースもあったそう。

というわけで、そのレースを一部紹介しておしまいにするね…

【特別付録/1990年6月5日・第41回高松宮杯優勝戦】

10R  優勝戦(先固3000米)
❶①中野 浩一(福岡)35期1班[自在]
❷②坂 本   勉(青森)57期1班[先捲]
❸③滝沢 正光(千葉)43期1班[先捲]
❹④本田 晴美(岡山)51期1班[先捲]
❹⑤鈴 木   誠(千葉)55期1班[自在]
❺⑥関   優 勝(東京)37期1班[追込]
❺⑦井上 茂徳(佐賀)41期1班[追込]
❻⑧三宅 勝彦(岡山)54期1班[追捲]
❻⑨佐々木昭彦(佐賀)43期1班[追込]

「内抜き失格」…
センセェってほんとイヤミなせ~かく!

別にそういうつもりじゃないんだけどさ…(笑)

まっ、それはそれとして、でもさコレ変な並びだね?
関センセエが九州の後ろについてるじゃん

股ずれのブス!
オレはこのレース、坂本(勉/57期・OB)の後ろ主張してたの!

まあ いい
せっかくだから、ちょっとオレにも発言させろ!

え~っ⁉︎
だって今回はもうおしまいにするとこだったのよ~!

関のざれごと

敵は幾万ありとても

え~、みなさん!

言っとくけど こん時のオレはね、ちゃんと坂本の番手を宣言してたの。
東日本ナンバーワンのマーク屋である以上、東日本ナンバーワンの先行に行くのは当然でしょ。

にもかかわらず!
にもかかわらずだ!
あの、中野さん(浩一/35期・OB)ときたらよ…

「もちろん世界戦ラインで坂本君!」
「早いとこグランドスラムも達成しなきゃだしねハッハッハッ」

だぜ。

おりゃ もう

「上等だよ!ふざけんないバッキャ~ロ~…」

って気持ちになったよ。
で、オレが引かねえって姿勢を見せたんで佐々木(昭彦/43期・OB)は千葉の後ろってことになったんだ。

「競りの4番手になるなら…」

ってことでさ…

けどよ、もしオレが千葉の後ろまわったらまわったで、佐々木が鈴木(誠/55期・OB)に番手で競りに来るって可能性もなくはない。
いずれにしても楽な道はどこもなしっつう いつも同様のパターンよ…

でね、並びの話に戻るけど、その新聞の並びは ふざけたことに戦う前から もうオレの競り負け、もしくはあきらめて4番手ってのを前提に作りやがったんだ。
本来なら②⑥①⑦って表記にするのがスジなのにさ…

ふ~ん…
で、じっさいの展開はど~なったの?

これまたふざけたことに新聞通りよ…

幻のグランドスラマー?

あの〜みなさん、オレだって一応がんばったのよ。

ただ例によって道中、井上さん(茂徳/41期・OB)が絡んできたんでさ。
で、打鐘が入った時は結局4番手にされちゃって…

そんでも最後、3番手井上さんが外張りに行ったところで内に潜り込んではやったんだ。
だけど、そしたらまた戻ってきてオレを思い切り内に押し込めやがってさ…

おかげで、坂本交わして出た中野さんに続くつもりが外に出れずでイン詰まり…

もう仕方ねえから、今回の新田同様そのままイン突撃…

ほんで、見事1着失格…

まっ、即あきらめはついたけどな…

なるほど…
やっぱ センセェは神さまにも そ~と~きらわれてたのかもね

フン!
でもまあオレは壺だって買う方じゃなく振る方だったかんな

アッハッハッハッ
じゃ なおさらだね…

あっ、でもさ くり上がりの1着 中野さんでしょ?
じゃグランドスラム達成してるってことになるじゃん!

ってことは、あのマンガって…

あの~
そういう つまんないこと言うのは無しにしない(笑)


う~ん、なんかとってもフシギです。
あたしにとっては中野浩一さんも関センセェも、たしかに実在してるのに ど~して歴史上の事実で一致しないことがいろいろあるんだろう…?

そういえばあたしだってまちがいなく存在してるんですよ。
いまも こ~して文字打ってる自分がいるし…
まっ、いっか!
アタマが混乱してきたからおしまいにしよ!
でわ!

「我思う 故に我あり」
ここでは、あんまり関係ないね(笑)

A面マンガにもどる

SR48話B面『家庭と仕事、両立してる?』

本日のざれごと

「いつの世も、家庭的な女性は魅力的!」
か…
そりゃあたしだって、おりょ~りや おそ~じ がんばりたい気持ちはあるんですよ。
でも、お休みの日は おせんたくでせ~いっぱい。
日々のつかれも、どんどん たまちゃってんですもん…

大きく変わったね

ハッハッハッ!
オレも、その気持ちはよくわかる。
こっちだって、日々の家事と内職に追われながら細々と、かつ必死で生きてるって身の上だからね。

だから本当に思うんだ。

「キチンとこなせている人ってすごい!」

って…

たださ、気持ち的には若干複雑な部分もあるかな…

オレってそもそも「男は仕事、女は家庭」っつう価値観が一般的だった世代じゃん。
で、そういう価値観に特に疑問も、逆らう気持ちもないまま生きてきちゃってたんだからさ。

だけど、気がつきゃ今はそれに思い切り逆らう形で生きてるわけでしょ。
事情は、どうあれ…(笑)

今まで推奨されていた…
というか、こうあるべきとされていた価値観が正反対になっちゃうのって結構 頭クラクラしちゃうよ…

良い悪いは別として…

新妻への強要?

え~っと、20代後半の頃だったかな?
何度か選手の結婚式に招待されたことがあるんだけど、その時、毎回ほぼ同じ内容でお祝いのスピーチをされる業界関係の方がいらしたのね。

正確には覚えてないけど意味的にはこんな感じ…

「さあ新婦の〇〇さん、選択です!」

「家族、家庭のことを一番に考えてくれる夫との生活」
「仕事第一、時に家庭は顧みず練習に明け暮れる夫との生活」

「残念ながら二つは両立しません」

「家庭を優先する方の夫を望むなら、明るく楽しい日常を送れることでしょう」
「しかし、夫が選手として大成することは難しいかもしれません」

「さあ、あなたはどちらを選択しますか?」

こういう時代に生きてたわけなの、オレはね…

両立が理想なんだろうけどさ…

あっ、でも、今だってまだまだこういった時代の名残を感じるセリフを耳にすることはあるかな。

例えばスポーツ選手の引退セレモニーとかの挨拶でさ…

「わたしがプロ生活を全うできたのも、ただただ仕事に打ち込めるよう支えてくれた妻や子供達のおかげです」
「これからは今までできなかった家族サービスをしていきたいです」

是非を語るつもりは毛頭ないんだけど、代わりのきかない職業や世界に身を置いていたり、特別な目的、事情を持っている人は男女問わず家事や育児をこなしながらってのはやっぱ難しいだろうなとは思うのよ。

もちろん、家事・育児ってのはどんな職業、境遇の人であっても大変だってのはわかるんだけど こういう人たちの場合は特にさ。

例えばメジャーリーガーの大谷翔平選手。

もし、仮に結婚して赤ちゃんが生まれたとして、それが去年や今年のような状況の時だったとしたら、そう簡単には欠場の決断なんてできねえと思うのよ。
欠場する権利や自由はあるにしてもさ。

そりゃ家政婦さんやらベビーシッターやら色々手はあるけど、これは本人ができるか否かって話ね。

あと、こういう問題もあるじゃん。

稼ぎがめちゃくちゃいい人間ならたしかにそういう手はあるよね。
けど、特殊な世界に身を置く人間たちみんながみんな そうとは限らないでしょ。
共働きであったとしても…

となると、もし結婚した場合、それをどうするかってのはやっぱ大きな悩みになっちゃうと思うのよ。

昔の時代のように、女性が(少数だけど男性の場合もあり)自動的に支える側になるっちゅうような図式でもあったら別だけどさ…

そう考えると、新しい価値観の枠の中ではこういった世界の人たちが結婚するのって、一般の人たち以上に大変になるのかもしんないね。

独身のままならそういう問題かかえる必要もないし…

けど、家族を持ちたい、子供が欲しいって思いが湧いてくるのも自然なことだから本当に悩んじゃうね。

伴侶を支える生き方に喜びや幸せを得られるって人に運良く巡りあえればいいけど、そう都合良くいくもんでもないしさ…

まっ、こういった点では『子連れ狼』や『浪曲子守唄』のお方々は大変立派だったってことなのかも(笑)

さらなる進化を遂げるのか?

というわけで、さて今の競輪選手たちの結婚事情なんだけど、いったいどんな感じなんだろう?

もちろん、昔はえらく早婚の人が多かったって印象だよ。
「男は仕事」「女は家庭」って価値観の時代だったし、若くして高収入得られる職業だったからね。

でも、今はそういう時代で無くなってきてるし、肝心の稼ぎの面でも当時に比べるとあまり恵まれたものでもなさそうでしょ…

となると世間同様、晩婚化傾向にあるんだろうか…?

あっ、でも今の選手たちは競走の面でも何でも我々ジイさんには想像も及ばないほどの進化を遂げてるからなあ…
選手同士のカップルも結構いらっしゃるみたいだし…

家事、育児も積極的にこなしながらがんばってるのかもね?

そっか…
むかしの選手たちってそんなに結婚早かったんだ…

あくまでも印象だよ
そもそも賞金のレベルが今と全然違ってた気がするもん

今のA1の稼ぎって、昔のB2くらいのようなイメージだし…

あと女の人はクリスマスケーキに例えられるような時代でもあったじゃん

クリスマスケーキ?
あ~、女性は24歳までっていうアレか

一般社会でも、男は20代後半から30代前半
女性は24歳くらいまでに結婚しないとやばいみたいな雰囲気がフツ〜にあったもんね

今じゃ考えられないね

まっ、今の人は男女ともに30代でも40代でも若々しいし そうあせる必要もないんだろうけどさ

あせる以前の問題でもあるんだけどね…(笑)

一番の幸せは…

さてと、そろそろ締めるけど最後にオレの心になぜかずっと残ってる言葉を一つ紹介させて。

田無の居酒屋『だるまさん』のご主人で、59期OB・横山明男さんがかなり前、まだ現役の頃だったかな?
オレに何気なく語ってたセリフね。

「競輪選手をやってていろんなことがあったけど、やっぱり家族と一緒にいる時間が一番幸せで楽しい」

素敵なセリフでしょ!

横山さん、今は家族でお店をやられてるんだけど、いつも本当に仲良く楽しそうにお仕事されてんだよね。

そういう人柄だから、横山さんって年配のOBさん達だけでなく、同期や後輩達からの信頼も厚く本当に慕われてんの。
オレだって、すごく尊敬してるし憧れてるもん。
年下の人ではあるんだけどさ。

いいなあ~
あたしも、こ~ゆ~人となら今すぐにでも結婚したい!!!

細かい条件はなし?

かて~的で、りょ~りや かけ~のやりくりがじょ~ずで、若くて かわい~系で、実家の両親や兄弟、親戚ともうまくやれて け~ざい的に自立もしてて ひかえめで、一歩さがって女性を立ててくれつつ いざって時にはリードもしてくれるような男性であれば特にぜ~たくはないな…

お~、何かのアプリの中になら一杯いそ〜だね
ハハハ

はい、とゆ〜わけで今回はおしまいです!
せっかくだから西野カナさんのヒット曲『トリセツ』でも歌いながらのおわかれにしようかな…
でわ!

「これからも ど~ぞよろしくね~♫」
「こんなわたしだけどわらってゆるしてね~~♪」

ふ~ん、なんか不思議…
この曲聴いてると、女心って30年前のヒット曲『部屋とワイシャツと私』の時代と根っこの部分では あまり変わってないようにも思えちゃう…(笑)

だとすると、男の心根も40年以上前のヒット曲『関白宣言』と大して変わってなかったりして…?