103話B面『人と会えるのは楽しいね!』

さてさて、西武園記念がこくこくと近づいてきているなか、大いそがしの毎日を送っている あたしたちスタッフですが、それでも合間にお花見はしっかりやっちゃいました。
夜桜見物と缶ビールを少々ってレベルでしたけど、やっぱり い~ですよね~。
ホントきれいでした♡

おいおいおい…
この姿って去年のやつじゃんかさ~

今年は記念の準備があるから、こんなお花見ムリ!

ハッハッハッ
ところで、行ったのは多摩湖?
競輪場からでも徒歩10分程度だもんね

多摩湖も行ったよ!
ってか、多摩湖までいかなくても西武園の周辺は桜天国
競輪場の駐車場でもお花見できちゃうしね

そういやオレん家も桜並木に面してるから家から出ずとも朝から晩まで毎日お花見やってたよ

そ~ゆ~てんだけは、センセェ、ほんとしあわせだね(笑)

おしゃべりって、やっぱいいね

さてと、朝から晩までって話をしたけど、3月末、開花した初日は本当にうれしかったねえ。

普段、1人の時は自宅に居てもお酒を飲むってほとんどないんだけど、その日は思わず缶ビールに手が伸びちゃったもん。
夜だったけど寒さも収まってたんで、桜並木に面している窓を全開にして、しばらく眺めながらゴックン。

(やっぱ春っていいなあ…)

って、つくづく感じたね。

話は ちょい変わるけど、そういや2月、3月って、たまたまだけど人と会ったり飲んだりする機会が結構あったのよ。
なので、そちらのほうでも結構楽しい時間をもらえてたかな。

オレって そもそもが引きこもり孤独老人でしょ。
人と会っておしゃべりできるのって最高に幸せなんだよね。
あと、もし新しい知り合いが出来たなんて場合はさらに。

だってさ、それまで接点のなかった人と親しくなれて長々(笑)おしゃべりできるようになると、本当に色々学べるし色んな考え方や価値観を知ることができるでしょ。

それまで全然違う人生を歩んできた方々だからね。

特に、自分がいかに物事何も知らないかって気づかせてもらえるのってめちゃくちゃ大きいのよ。

あと、バカ話で大笑いってのも、すごく健康的じゃない。

ゆえにさ、これからもそういうチャンスがいっぱいおとずれてくれたらいいなあって本当に思ってるの。

西武園記念がまもなく開催だけど、そういう意味でもとっても楽しみ。

選手もごく普通の人間だった

さてさて、その複数あった飲み会の中で何となく心に残ったことを1つ。

同じ日ってわけじゃないけど、おしゃべりできた相手には現役の競輪選手やOBの方もいらしたのね(笑)

でさ、考えてみりゃあたり前のことなんだけど、今さらながらで気づかされたことがあったの。

それって、メンタル面のこと。

人間なんだから色々あって当然だよね。

でも、オレって今まで競輪を考える上で、そっちの部分まで気にしたことはなかったような気がすんの。

各選手を判断するときって大雑把に言うと、まず元々の能力、そんでもって成績の流れを見て、練習状態、私生活、性格ってのを想像するくらい。

で、前提としては、全員がプロとしてのより良い結果を出したいという意思だけは常に持ち競走や日常生活を送っている。
って風に単純に…

カット

だってさ、競輪選手ってそう簡単にはなれない特別な職業の1つじゃん。

少なくとも競輪って職業や、選手をやっている事に対しての疑問や悩みは無いって思ってたの。

もちろん自身の能力や環境、待遇とかシステムみたいな事に対する色んな思いはそれぞれにあるだろうけどさ。

たださ、たしかに大会社に勤めて高い給料もらってても、あっさり辞めちゃう人だって普通にいるわけだからね。

たとえば、プロになったはいいけど、あるいは結果もそれなりに出してはいるけど自分はこの世界に向いているのだろうか…

みたいな悩みや疑問を抱え、日々、悶々としながら走っている選手がいたっておかしくないってことだよね。

選手もごく普通の人間だった

まっ、人様のプライベート的な話をしゃべるわけにはいかないから もうやめとくけど、そういうことに気づかされた後は選手に対してさらに親近感が湧いちゃったかな。

選手も我々と同じ ごく普通の人間だった!
って…

そんなわけで今は、競走成績とか ながめる時についついメンタル面的なもんにも妄想働かせるようになっちゃったかな。

もちろん、そういうのって数値に明確に表れてくるようなもんじゃないんだけどさ。
たとえメンタル絶不調だとしても仕事はバリバリこなせちゃうってタイプもいるだろうし…

でもね…

誰かの競走成績に そういう匂いを感じた時は、心の中で

(悩みは、とりあえず先送りにして鈍行列車で行きましょうや…)

って呼びかけるようになっちゃった。

絶対的に正しい答えや解決法がある悩み事なんて、ほとんどないもんね…

早く楽になりたいって気持ちも湧くだろうけど、各駅停車でも必ず前には進んでいくんだからさ。

そういや、オレ自身も しょっちゅう言われてたっけ…(笑)

カット

たしかに選手だって、いちフツ~の人間
いろいろあってト~ゼンだよね

オレも、公私ともにメンタルが安定してた時期なんて ほぼ無かったもんなぁ…
還暦過ぎた今でもあいかわらずだし…

へえ~、そうなんだ…
たとえば今だと、どんなことでメンタル不調になったりするの?

今だと圧倒的にスーパーで買い物してる時だね

スーパー?

あいかわらず値上げばっかが続いてるでしょ
これから本格的に老後を迎える身としちゃ、思わず将来を悲観しちゃったりすんの(笑)

それだったら、あたしたち若い世代は なおさらだよ
センセェたちより、さらに生きぬかなきゃなんないんだからさ(笑)

ハイ!
とゆ~わけで、最後はちょい暗い話になりかけちゃいましたけど、さあ みなさま!
まもなく始まる『西武園記念』にむけて、どんどんメンタルあげていきましょうね~!
「でわ!」

 

A面マンガにもどる

SR64話B面『ほほえみがえし』

本日のざれごと

さあ、いよいよ春♡
A面でもふれたように、あたしの異動はざんねんながらおあずけでした。
でも多くの方たちにとっては、進学、就職、異動…
はたまた浪人、失業など大きな変化のあるシーズンですよね。
まっ、タナカセンセェのばあいは、な~んの変化もない日常~なんだろ~けどさ(笑)

イラスト

冗談でしょ!
悪いけど日々変化しっぱなしだから

えっ、ど~ゆ~?

今まであたり前に出来てたことや、きのうまでは特に問題感じてなかったこととが、日々困難になってってるもん(笑)

けっきょく、そ~ゆ~話か(笑)

お引越し

まっ、たしかにオレはあいかわらずってことなんだけど、身近なとこでは大きな変化があった人もいるんだ。

オレん家の近所に住む…
というか近所だった115期の浅見隼選手、隼くんがさ、今年、福岡に登録地異動したんだよね。

なにやら個人情報系的(笑)な理由によるお引越しみたいなの。

実際にはもう、かなり前から行ったり来たりの生活だったようでそろそろ拠点をハッキリさせようってことみたい。
九州住んでて、関東ラインで走るってのも色々やりづらいでしょ。

というわけで喜ばしいことではあるんだけど、個人的にはやっぱりちょい寂しいね。
だって、本当に徒歩数分の距離に住む現役の選手だったんだもん。

初めて顔を合わせたのは旧競輪学校入学前の激励会みたいなものの時だったんだけど、近所ってことでその後はお父さんも含めて度々顔を合わせたりもしてたんだよね。

明るいし、礼儀正しいし、すごく好感のもてる子であったと同時に、自分の子供と同じ世代ってこともあって、どんな風に成長していくのかとっても楽しみだったしさ。

現在のご近所第1位は

そういや、競輪学校時代、夏休みだかなんだかでの帰省時、わざわざオレにまでお土産持ってきてくれて感激したこともあったっけ…
ウイルス騒動の前によくやっていた年寄りの飲み会でも笑顔で雑用係やってくれたり…

デビューしたばかりの頃なんていつもハラハラドキドキしながら競走観てたもんなあ…
メンバーも展開も関係なしに、とにかく

(勝ちますように…)
(ケガしませんように…)

なんて風に祈っちゃってたんだから、もはや競輪の観戦じゃなく子供の運動会とかの応援って感じだったかも(笑)

これから送別会があるんで行ってくるけど、なんて声かけようかな…

やっぱ

「福岡の隼くん、がんばれ!」

という、ありきたりなセリフになっちゃうのかな。
照れくさいし…

登録地が変わっちゃうのはちょっぴりさびしい気はするけど、遠征でこっちにもあたり前に来るからわけだからね

ただ、今までは地元勢として走ってたのが、これからは遠征側でしょ…
まあ、隼くんに関しては今まで同様 応援するだけだけどさ(笑)

ところで隼くんがお引越ししちゃうと、センセェん家のいちばん近くに住む現役の選手って今度はだれになるの?

たぶん、大矢将大選手(81期・埼玉)になるのかな?
おもしろいことに、こちらは新潟からのお引越しで来られたのよね
徒歩だと30分くらいのとこにお住まいだよ

どちらもお引越し組って、たしかにおもしろいね

選手をおさらばした後

さてと、福岡登録になった隼くんの話に続いて、今度は福岡登録の元選手だった矢野光世さん(104期・OG)、テルちゃんから嬉しい贈り物があったって話。

テルちゃん(労務婦人)

テルちゃんは去年 選手稼業からおさらばした後、新たな生活の中の一つとして長崎の『波佐見焼き』工房での仕事も始めたのね。

元々、そういったものに興味があったらしくトライしてみたようなんだけど、たとえ好きであっても「合う」、「合わない」ってのは、やってみないとわからないことでしょ。

他人事ながらけっこう心配してたんだけど、どうやら工房での作業はとっても楽しいんだって。

工房で一緒に働くおばちゃん達とのおしゃべりも楽しみの一つらしく、今はとても幸せなんだそう。

そうそう、自転車もあいかわらず大好きだそうだよ。
コーチの依頼されたりすることもあったんだって。

「次のレース、こいつから狙ってみな、グヘヘヘへ~」

みたいなコーチでは、きっとないんだろうけどさ?

ある日突然…

ご飯茶碗とかお皿とかマグカップ

そんなわけで、楽しいことは一つもなく愚痴ばかり、毎日 不幸せに暮らしているオレとしては うらやましいかぎりなんだけど、そんな気配を察知したのかなんなのか、先日、彼女が働いてる工房の食器類をオレに送ってきてくれたのよ。

ご飯茶碗とかお皿とかマグカップとか…

いや~ビックリしたね。

でさ、その食器類なんだけど、色もきれいだし、デザインもかわいいし、なにより彼女の気づかいにも感激しちゃって、そりゃもう不幸せな気もちが一瞬にして飛んじゃって。
あくまでも一瞬だけだったけど…(笑)

【感激!】ただ それでも、もう、うれしくてうれしくて、その日から早速その食器使ってご飯食べ始めたんだ。

不思議なもんで、きれいな食器でご飯食べると おいしく感じるのよ。
豪華にも見えるし。

「オレ、自分の子供にだって、こんなことされた記憶ねえぞ」

って言ったら

「あたしも自分の親に、こんなことしたことないかも」

だって。

なるほど、そういうもんなのかもね…

ところでセンセェは、じぶんの親に そういうことしてあげたことあったの?

そういや、オレも1度もねえや
ハッハッハッ

ハイ
とゆ~わけでこんかいもオシマイです
あたしは今度、高配当とかとれたら両親になにかプレゼントしてみようかな…
「でわ!」