SR21話B面『続ける限り!』

A面に出てきた「続ける限り…」って言葉で、オレの頭にふと浮かんできたのが古川(宗行/96期•東京)。

古川宗行(96期•東京)

なんでかっつうと、アイツもここ何年かずーっと続けてきてんのよ。
同じ事…
何かに取り憑かれたごとくの先行、先行、また先行…
このブログでも以前紹介(SR3話記事)してるんだけど、そりゃも~新人みてえな組み立てでさ。

あの記事から一年半。

昨日も今日も変わらず先行し続けてるよ…

違いといえばA級では優勝戦線、S級の今は延々ズタズタ…

あいつはバカなのか?

人それぞれ色んな意見や感想はあると思うよ。

でもオレは、あいつの走りには以前の時以上に心打たれてる部分があんだ。
だってよ、あいつの競走ぶり、ダイジェストで見てみなよ。

繰り返すけど、毎度毎度憑かれたように主導権取りに出て力の限り駆けて、で、毎回ケツでゴール。

これを延々続けるのって相当きついぜ。

たまにいいことが有るならまだしも全く無えままなんだもん。

皆さんだって成果の出ないこと延々続けるのって辛いでしょ。
例えば、ただの一度も当たることのないまま365日車券買い続けて平気でいられる?
財力は別として。

「だったら戦法変えりゃいいじゃねえか」

あのさ、古川のあの走る姿見てて、ただのバカがバカ丸出しで走ってるように見える?
何も考えてねえで、あんな辛いこと毎回繰り返せねえってえの。

本人の中に未来に向けての強い目的、課題があるから続けてられると思うんだ。
同時に真面目さと強い意志を持っているから続けられてんじゃねえのかな。

少なくともオレにはそう見えるんだ。

もちろん、だからってオレにあいつの考えてることがわかるってんじゃないよ。

困難は人を成長させる

オレにも憶えがあるんだけど、それなりに動いていたことがうまく回らなくなってくっと必死で色々考えるのよ。
そうなった原因とか対策…

同時に自己能力の再分析とか…

年齢だってあるしさ…

自分のスタイルにこだわりがあるとか変えたくねえってんじゃなくて、もう一回自分に対して実験をしたくなるのよ。
自分の能力レベルや、それに伸びしろがあるのかどうかとかをさ…
精神力に関してもな。

オレは、古川は今その実験中だと思ってんだよね。

でもさ、30過ぎた男が、それでももう一度若手と同じような日常繰り返すってなかなかできることじゃないし、だからこそあいつの今の姿を見てると心うたれるものがあんのよ。

古川の今の状況がいつまで続くのか、続けるのか、オレには丸っきりわからないけど、こういう経験は人間をどんどん成長させると思うんだ。

同時にさ、古川の今の姿は、困難を抱えながらも必死で生きている人間たちに大きな共感を与えるものにもなるんじゃねえかな。

古川、がんばれよ!

「続けている限り失敗ではない」
「あきらめた時はじめて失敗となる」

この言葉を愚直に実行してるのが今のお前かもな。

うえ~~ん…(>人<;)
セ、センセェが、まともなコメントしてる~~~
あ~ん…
ぜったい地球滅亡の前兆だ~~(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
でも、ちょっぴりうれしい…♪()♪

今月、地元の馬場喜泰(76期)選手が現役を引退されました。

本当にお疲れ様でした。

現役最後となった前期の競走はコロナ禍の中であったにもかかわらず連日気迫溢れる素晴らしい競走を見せてくださったと思います。

馬場さんは76期で1995年のデビューなんですね。
馬場さんが引退ってことで、オレの気持ちはまたまた複雑です。

馬場選手の作文

オレって東京出身で今も東京住んでるけど、馬場さんがアマからプロになるその頃って実は埼玉の方に仕事場持ってたの。
で、もちろん地元の業界関係者や選手の皆さんたちにも色々お世話になったんだけど、特にお世話になったのが、資料的なものをお借りしたり頂いたりすること。
漫画を描く上で資料集めってのは本当に重要だからね。

でね、そういったものの中に競輪学校の受験や、プロを目指す地元の子たちに関するものもいくつかあったのよ。

例えば、競輪学校の入試問題用紙や地元の受験する子たちの願書や内申書的なもの、各受験生が取り組んだ後の学科試験練習問題の答案用紙とか、あと入試の項目にある作文の練習したものとか…

ちゃんと「2分の1たす2分の1は4分の2」って具合に解答が入った答案用紙や、「ぼくはしょうらい競輪せんしゅになりたいです…」的な内容の作文を読ませていただくのはめちゃくちゃ楽しかったかな…(変な意味でなく)

でね、そういったものの中には何と馬場さんの書いた作文も混じってんのよ。

オレ、それ返しそびれててまだ持ってんの。

もちろん何が書かれているのかは秘密だけどさ…

そうそう、その頃にはこんなこともあったっけ。

受験を控えて学力に不安のある子が、練習後うちの仕事場に来て、うちの高学歴のアシスタントさんに勉強教えてもらったりとか。
学の無いオレはもちろんそれをニヤニヤ眺めながら、もしオレにも教えてくれって言われたらやばいな…なんてヒヤヒヤしてたこと今でもよく覚えてるよ…

あっ、これはもちろん馬場さんじゃなくて別のやつの話ね。

オレの頭の中

話をちょっと脱線させちゃったけど、何が複雑かっつうと、今やそういう子たちが現役を引退する時を迎えてるってこと。

オレからすると、その頃の事が昨日のように…とまでは言わないけど、それでもやっぱりついこの間の出来事のように感じる部分はあるからさ。

そういえばその頃って、当時高校生だった太田真一(75期•埼玉)選手が結構話題になってて、「天才少年が競輪学校行くんだってよ~」なんて話で盛り上がったりしてた記憶も残ってんだけど、今年何と息子(太田龍希/117期•埼玉)さんが選手デビューでしょ。

当時の高校生や二十歳前後だった子たちが引退だったり、お子さんが選手デビューしたり…

それだけの月日が流れちまったってことと、その流れの速さ、そして自分がそれだけ歳をとったんだってことにえらい驚きと戸惑いを感じちゃうの。

オレ、競輪始めたのが80年代なんで頭の中は、60期代=新人…みてえな感覚もまだちょっと残ってんだよね。

笑っちゃうけど。

50期代が若手、40期、30期代がバリバリ、20期代がベテラン。
それより上がジイさん…

そんな感じで固まっちゃってるから、たとえ競輪のことでも若い人の話題には、もう日々ついていけなくなるいっぽうかな。

セカンドレーサー第二の人生

さて、馬場さんの話に戻るけど、ああいう(?)作文を書いてた少年がその後立派に選手になって活躍もできて、さらには貫禄もついて、歳はオレより一回り以上下だけど堂々として、今じゃオレよかよっぽど大人。

これからはOBとして、また色々話を聞かせてもらえたら嬉しいなあと思います。

第二の人生、お互いがんばりましょう!

へえ~~そんなエピソードがあったんだ…
馬場選手の作文読んでみたいなあ~(*≧∀≦*)

A面マンガにもどる

57話 脇本雄太『いや~強かった!』

先月の宮杯、無観客とはいえ久しぶりのビックレースで結構もりあがったよな。
で、親愛なる皆さんの方だけどさ、いくらくらい失った?
「金!」
突然だけど、こういう言い草ぶちまける奴ってよくいるじゃん。
「命より大切な金どうしてくれる!」
仮に一万負けたとして、命より大切ってことは命の方は一万以下の値打ちしかねえってことだよな。
負けたのが百円なら百円以下の値打ちの人間。
だったらさ、人間としての値打ちを高めるためにも皆さんどんどんぶち込むっきゃないでしょ!
今月からは、観客の入場再開する現場も多いって話だしさ!
って事で、まずは競輪業界の宣伝なグヘヘへへ~…!

脇本雄太 脇本雄太

宮杯は脇本の完全V

いや~やっぱり強かった!

実戦がほとんどない中で、あれだけの強さを見せつけられるんだから大したもんだよ。

オリンピックが延期になっちまって本当に残念だったよな。

というわけで今回は、競輪をほとんど知らない一般の人に向けてオリンピック競技のケイリンと公営競技の競輪の違いでも簡単に語ってもらおうか。

オリンピックを目指している選手達と、本業一本でやっている選手達のトレーニング、日常の違いみてえなことでもいいぜ。

いずれにしてもケイリンに比べて競輪はこういうところが面白い…って風にまとめてくれな。

あくまでも競輪の宣伝が目的なんだからさハッハッハッ

新井剛央

高松宮杯競輪は、脇本雄太くんの完全優勝は圧倒的でしたね。まずはおめでとうございます。

何よりも驚いたのが、個人タイムでした。
準決勝の個人上がりが打鐘からホームストレッチで10.3、ホームストレッチからバックストレッチで10.6、バックストレッチからゴールで11.2だったそうです。
決勝も同じような感じでかけていたそうですよ。

宮杯後に平原(康多/87期•埼玉)くんのところで練習したので本人に聞いたのですが、グランプリのときからフレームなども変わっていて常に進化しているからすごいですよって話をしていました。
いまの強さのままオリンピックで世界とどれくらい戦えるのかほんとに楽しみだったのですが、延期になりとても残念に思っています。
ですが一年後、さらに進化をして表彰台の1番高いところに登ってもらうのを期待しています。

●競輪とケイリン

オリンピック競技の『ケイリン』ですが、日本の競輪と圧倒的に違うのは『ライン』がないことですね。それと横の動きで相手の選手を妨害する行為も禁止されているためによりスピードが重視される競技です。
日本の競輪も選手の力のレベルアップやルール改正でどんどんスピード競輪になってきていますが、公営競技で唯一、人力で走り、人と人とがラインとして協力し合い、時には人と人とがぶつかり合うなど、そんな展開を予想するのが『競輪』の面白いところではないでしょうか?

7月から9月にかけてSA級ともに7車の競輪となりますが、競輪界の新たな試みとしてお客様には楽しんでいただきたいですね。

白岩大助

副支部長が素晴らしい説明をしてくれたので、僕の方からは少しばかり補足させてもらいます。

オリンピックを目指している選手と競輪一本でやってる選手のトレーニングや日常についてです。

オリンピックを目指している選手達は伊豆にある国際基準の自転車競技場「伊豆ベロドローム」の周辺に住んでいてナショナルチームのコーチが作るトレーニング計画によって毎日のトレーニングから食事も含め徹底的に管理された環境下で生活しています。

一方、僕たち競輪一本でやってる選手達は個人的にトレーナーを付けてトレーニングしている選手もいますが、ほとんどが個々がそれぞれトレーニング方法を考え自己管理の中で生活しています。

そして「ケイリン」と比較した「競輪」の魅力というのはなんと言っても、やっぱり「ラインという形の中で人と人とがお互いを想いながら自分の役割を果たして勝ちを目指す。」という部分だと思います。

脇本選手さすがでした。

オリンピックの延期がホントにくやしいです。

わたしは競輪選手がオリンピックで活躍して、一般の多くのみなさまからも☆ちゅーもく★される存在になってくれるのが夢なのです。

~ゆ~ふ~になるとですね~、メジャーなジャンルの職業についてる♫はなやかな♪じょせ~っつう~~身分になれちゃうわけですよ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
あたしも!!!

いまはまだ、じょせ~がケ~リンかんけ~の仕事についていても、

「ふ〜ん………ʕ••ʔ」

ってくらいで、あんまり反応はない気がするの…

「え~~~!すご~~い!うらやまし~*・゜゚・*:.。..。.:*・’(*゚▽゚*)’・*:.。. .。.:*・゜゚・*」

ってゆわれるよ~な日が一日も早くくることをねがってやみませんハイ*\(^o^)/*

http://www.gamble-racer.com/53h-shimizu/