113話 大畑裕貴『ドラマチックに行きましょう?』

こんかいの ご登~場は、大畑裕貴せんしゅです。
マンガの中ではございますが、ハリキッテいきましょ~おおおっっっ!

大畑裕貴

大畑裕貴

おい、あたり!
今回のマンガ、オレはイマイチ気に入らねえ

大畑は、マンガで茶化されるような競走してる選手じゃねえぞ

今すぐ、大畑のところに戻って、詫び入れてこい!

なに、きゅ~におこりだしてんの…?
それに、こんなマンガ作ったのは、あたしじゃないんだからさ…

誰が作ったんだ!

頭がハゲてて、ぶしょうヒゲで、身なりがまずしくて、60歳こえてる人…

てめえ、まるでオレのことじゃねえか!

けっこう いるのよねえ…
にたような人って…

 

西武園OB 関優勝(37期)

戦いぶりは文句なし!

ったく、今回は本当に気分の悪くなるマンガだったよな…

オレが言うのもなんだけど、大畑の戦う姿勢って本当にいいと思うんだ。

積極果敢、常に力を出し切る競走で、力強さもある。
凡走なんて、ほとんどねえ。

まさに、信頼して前をまかせられるってタイプの選手だよな。
たとえ不発になったとしても、気持ちってのは伝わってくるもんだからさ。

客だって、大畑の戦いぶりに文句つけるヤツは、あんまりいねえと思うぜ。
たとえ着外沈んだとしても、ヤジリようがねえ真面目な戦い方、やられ方をしてると思うもん。

お~、神よ!

なのに不思議だよなあ…
こんだけ、いい競走してがんばってるのに結果の方はイマイチ続き…

オレにも経験あるけど、こういう流れの時って本当につらいし悩むんだ。

けどよ、大畑が立派なのは、それでも日々の競走で、そんな感じをおくびにも出さず自身の競走姿勢を貫いているとこ。

40歳の大畑のこういった姿は、若い選手たちにとって手本にもなるものだよな。

そんなわけで、大畑ってのは、本当に応援したくなる選手ってことだ。

ほんじゃ、そんな大畑へ最後にエールといくか。

「お~、神よ!」
「大畑に、たまにはお恵みを~~!」

マンガと、たいしてかわらないよ~な おことばなのね(笑)

 

新井剛央

復活、待ってるぜ!

大畑君はストイックでとても真面目な選手ですね。

昔からですが、練習をしっかりとこなして身体を作っています。

その甲斐ありまして、過去にはS級で先行逃げ切りで優勝した経緯もあります。
普段は平原選手のところにいったりでごく稀に一緒にやらせてもらう機会もあるのですが、とてつもなく強くて正直自分では邪魔になるくらいの練習の強さです。

落車の怪我や街道練習中の怪我などで長らく低迷しておりますが、彼の真面目さ、競輪に対する取り組みを見るとまだまだ伸び代ばかりだと思います。

これからも頑張ってもらいたいです。

 

白岩大助

皆、応援してるよ!

大畑裕貴選手は昔から本当に真面目に練習していますし、練習も凄く強い!

今のステージで走っているのはとても歯痒いのですが、間違いなく本人がそれを1番感じていると思います。

ここまでに度重なる怪我を経験していますが私たち競輪選手は大なり小なり、皆んな怪我を経験して走り続けています。

その中でも気持ちさえ切らなければ多くの選手が1度経験したレベルまでは戻っています。

2013年9月、大畑選手が函館ナイター競輪決勝で先行逃げ切りの強い走りで優勝したのを私は丁度、小田原競輪参加中の宿舎でSPEEDチャンネルライブで観ていました。

ゴール線を1着で駆け抜けた瞬間、同じ埼玉の選手たちとメチャクチャ喜んだ事を昨日の日の事かと思うくらい鮮明に覚えています。

あの日からもう12年が経とうとしてますが『練習は嘘をつかない』

私たち競輪選手の中でもよく聞く言葉ですが彼が日々、真面目に練習に取り組んでいる姿を私たちは皆んな知っています。

またあの舞台に必ず戻って来ること、そして努力は報われるという事を必ず証明してくれると思います!

惚れ惚れする身体!

全然、話は変わりますが僕も大畑選手もウエイトトレーニングを良くやるのですが、会うたびにお互いの身体を褒め称えてディスり合ってたりしてます笑。

大畑選手は本当に競輪選手の中でも筋肉質でガッチリしていて正に『戦えるBody』を持った選手です!

 

B面はこちら

113話B面『心優しき男の大偉業!』

さんむ~い2月におこなわれた『第40回全日本選抜競輪』で、脇本雄太選手(94期・福井)がみごと優勝!
そして、全冠制覇を達成しました!
今後もどんどんタイトル数つみかさねて、競輪史に大きく名をのこす存在になっていただきたいですね

本当に、見事な優勝
そして大偉業の達成だったよね

あと、個人的にふと感じたのは、競輪界も柔和な顔立ちの人間が大活躍する時代になったんだなあってこと

とゆ〜と?

だってさ、今まで大偉業を成し遂げてきた選手たちを思い浮かべてごらんよ
皆さん、威圧感だったり、結構迫力のある顔なさってたと思わない?

でもさ、脇本選手って、優しい顔立ちの どこにでもいるようなお兄さんって雰囲気じゃん
もちろん、王者としての風格や貫禄はあるんだけど、威圧感を感じるってとこまではいかないもんね

まあ、言われてみれば…
むかしの選手はイケメン系でも、いかつい感じはあったもんね…

今までの大物のイメージって、ずっと そういう感じだったけど、これからは どこにでもいるようなおとなしい顔立ちの人間が当たり前のように大仕事をする時代になったってことだよね

これも、一つの進化ってことかな(笑)

でも、あたしは いかつい系もけっこう好きなんだけどね

たとえば?

ナイショ!(笑)

 

「捲り」と思ったら…

さて、脇本選手に関して、もう少々。

今回の決勝戦観て感じたのは、脇本選手って顔立ちだけでなく性格的にも優しいタイプなのかもってこと。

【第40回全日本選抜優勝戦】
① 古性 優作 (100期) 大阪 ⑦
② 吉田 拓矢 (107期) 茨城 ④
③ 深谷 知広 (  96期) 静岡 ③
④ 南  修二 (  88期) 大阪 ⑥
⑤ 眞杉  匠 (113期) 栃木 ⑨ H・B
⑥ 村田 雅一 (  90期) 兵庫 ⑤
⑦ 寺崎 浩平 (117期) 福井 ❷
⑧ 三谷 将太 (  92期) 奈良 ⑧
⑨ 脇本 雄太 (  94期) 福井 ❶

決まり手 差しー捲り

最終2角、目標にしている寺崎選手が捲りを放ち、脇本選手が続くんだけど、オレの目にはバック過ぎから脇本選手が寺崎選手の上をさらに捲って出たように見えたのね。

だけど、その後イマイチ車の伸びが悪いので

(あれ!?  大丈夫かな…)

って、一瞬思ったんだけど、4角過ぎからグ~ンと伸びて、最終的には余裕のゴール。

でね、決まり手に関して、オレは単純に脇本選手の「捲り」勝ちって思ったのよ。
バック過ぎから、ずっと外々踏んでるって印象が残ってたから…

だけどさ、レース後の発表では「差し」ってなってんの。

(おや?)

っと思ったので、ダイジェストを改めて見直してみたんだ。

まず、仲間を優先

そしたらさ、捲って出たように見えた脇本選手だったんだけど、最終3角から2センター、寺崎選手も失速せず懸命に前に迫って行ってる状態だったせいか、その外側まわりながら交わさないよう我慢しているようにも見えたのよ。

通常の形態とは ちょい違うけど、俗に言う「前残し」ってのをやってるように…

なるほど、これなら「差し」って決まり手がつくのも納得、納得。

もちろん、これ、あくまでもオレにはこう見えたって話だから、実際の判定理由も脇本選手の腹のうちもわかんないよ。

でもさ、最後の直線でのスピード具合をみると脚に十分余裕があったように見えるし、なんか そんな感じがしちゃうんだよね。

で、そういう風に考えると、改めて思っちゃうわけ。

(脇本選手ってすげえなあ…!)
(なんて心優しい人間なんだろう…)※もちろん、良い意味で

だってさ、仮にもグランドスラムって大記録がかかったレースでそのチャンスがかなり見えてきた状況で、それでも先に後輩の前残しを考えてるんだもん。

あれ、確実に勝利を手に入れようとするなら、前残しなんて考えず一気に捲って行っちゃった方がベストでしょ。
最後に見せた、あの脚具合から言って…

というより、あの最後のセンター部で、内の人間交わさないように我慢続けている方がよっぽど脚使って危険なんじゃない?

もちろん、後ろまわる以上は最後まで「前」の援護ってのが責任ではあるんだけど、こういう状況の中でも それをキッチリ果たそうとする脇本選手は素晴らしいよね。

あと、脚の調子も、あれが出来ちゃうくらいに良かったって事なんだろうけど…

というわけで、結果も、寺崎選手の「捲り残り」2着で見事ワンツー。

脇本選手、本当に本当にお見事な優勝でした!

 

トップ選手が仲間たちをだいじにする地区って、やっぱりふんいきもい~し強くなるよね
これからの福井県、ますます盛りあがるんじゃない

たださ、繰り返しになるけど、今話たことは あくまでもオレがそう感じたってだけの話だからね

実は脇本選手、あの最終3角、寺崎選手のことなんて これっぽっちも頭になく単に出足のかかり具合がイマイチだったって可能性もないわけじゃないないし…(笑)
あるいは、この先まだまだ寺崎選手を利用するため嫌われないように、あえて援護のマネごとをしてたとかさ…(笑)

関センセェじゃあるまいし!(笑)

脇本せんしゅは、仲間思いで、心やさしき大選手って判断でまちがいないです!

もちろん、オレも そう思ってるって!
ハッハッハッ

はい!
とゆ~わけで、こんかいもオッシマイ!
「でわ!」

 

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