SR40話B面『驕れる者久しからず…』

はい、それではB面です!
おととい終了した第37回全日本選抜競輪ですが、制作のつご~で今回は触れられないの…
ごめんなさい…

でもね、あたし関センセェから、開催地だった取手競輪場にからんだビックリするエピソードを仕入れちゃったので今回はそれを紹介しますね!
ぐふふ♥♡♥

あたりのざれごと

あらためて、すっご~~!

みなっさ~~んっっっ!

な、な、なんとですね~
関センセェの記念初Vって取手だったんですって~~~!!!

しかも、しかも、しかも!
A級5班、さらには10代でのゆ~しょ~ですってよ~~~!

も〜、にわかには信じられない話ですけど
当時、有望な若手の誕生ってことでかなり注目をあびるようになったそうなの!

まるでレベルの低いマンガにでも出てくるよ~な夢物語でしょ!
聞いたあたしもビックリ!!!

でも、神さまってやっぱりちゃんといるんですね。

「おごれるものは、ひさしからず…!」

に、ちゃ~んとなっちゃいましたもんね
フフフ♥♡♥

関のざれごと

1977年(昭和52年)4月、取手27周年記念

タレ乳の毛乳頭が調子に乗りやがって…

あれは18~19の頃だったかなあ…

今、バカがはしゃいでた通り、オレの記念初Vは取手なんだ。

実は、記念に乗っかたのもこの時が初めてだったんだけど、選手になってまだ一年ちょい。
それで記念を一発ツモ。

オレは、自分が天才だってこの時確信したよ。
絶対、天下取ろうと思ったもん。

レース展開

【取手記念優勝戦】先個2400米(6周)
①岩崎誠一   (青森)1班•31期/両
 ②新田計三   (徳島)1班•19期/両
○③工藤元司郎(茨城)1班•16期/追
   ④吉岡隆信   (京都)1班•27期/先
△⑤新井正昭   (埼玉)1班•31期/先
   ⑥関 優勝   (東京)5班•37期/先
▲⑦稲村雅士   (群馬)1班•16期/追
   ⑧木庭賢也   (長崎)1班•33期/先
◎⑨谷津田陽一(神奈)1班•25期/両

ダ~リン♡♥のパパ

「ほお~、こんな資料がまだ残ってたんだな!」
「いや~懐かしい!」

そうそう!
レースは、まずスタートとったのが①岩崎さん。

その後、多少の出入りがあって、落ち着いた後の隊列は

①岩崎さん~③工藤さん、⑨谷津田さん。
中段に④吉岡さん~②新田さん~⑧木庭さん…

で、⑤新井さん–⑦稲村さん、⑥オレ!

セ、センセェ!センセェ!センセェ!
ま、ま、ま
まさか新井さんって…

うっせえな~!
そう!
おまえのダ〜リンの親父さん…!

ウソみたい…
センセェがダ~リン♡♥のパパと…

工藤さんだって
あの、夜の商売で日々客どもを食い物にしまくってる
ね~さんの親父さんだぜ

えっ⁉︎
あ~っ、そうそう
そ~よね~~!
工藤わこさんのおと~さま!

ミッドナイト競輪の司会で埼玉もホント~にお世話になってま〜す!

でも、そんな方々とセンセエが…
あ~、も~ダメ!
気がヘンになりそ~~~!

そ~いや
この時の新井さんは、まさに雲の上の存在だったなあ…!

前の年の千葉ダービー優勝してて、この取手の直前も一宮ダービーであわや連覇の2着!
最後、小池さん(和博/30期•OB)に食われちまってな…
格が違いすぎて、オレなんかカケラも相手にしてもらえなかったよ(笑)

よかった~!
パパがけがれなくて!

息子の方は、おまえに
さんざん汚されてっけどな!

あの頃のセンパイ

そっそう、新井さんだけじゃないぜ。
当時のとっつあん方は、み~んなまだ雲の上の存在。
小僧なんて誰も相手にしてくんなかったよ。

あん時も、優出したとはいえ、実際のところ間違えと恵まれで勝ち上がっちまったようなもん。
工藤さんにも、稲村さんにも声すらかけてもらえなかったな…

今と違って、昔の人はみんなそんな感じよ…

ちなみに当時、オレの東京地区は山口国男さん(24期•OB)、桜井久昭さん(28期•OB)、田仲俊克さん(29期•OB)平林巳佐男さん(期前•故人)がトップランクの人。

国男さんとか桜井さんなんて得点順位でベスト9に入ってたくらい強かった頃で、その頃のオレの第一の目標は、まずこの人たちに並ぶってことだった…

で、桜井さんはその一番強くて稼ぎまくってた頃に松戸から西武園に引っ越してきたんだけど、これがまたすさまじくケチでさ!
若い衆のこのオレにキュウリ1本奢ってくれなかったよ…

ホント⁉︎
やっぱ、センセェとちがって選手時代は「おごり」がなかったんだね

でも今は桜井さん、あたしには売店でチクワとかおごってくれるよ

フン!
歳とっておごりがでたな

バカヤロてめえ~!
『キッチンひの』で、どれだけメシおごってやったと思ってんだ!

はいはい
おごれるものはひさしからず!

飲み込めるとは思わなかった

さて、レースの話に戻るけど、赤板すぎにまず④吉岡さんが動いて、その後打鐘4角で⑤新井さんがカマシ。

⑤新井さんの3番手に乗っかってたオレだけど、この時はうまい具合にスピードにも乗っかれてたんだ。
ストレス無くスムーズに、というか水の流れにうまく乗った感じというか…

最終的には⑤新井さんが出切るんだけど④吉岡さんが結構粘って二人のもがき合いがかなり長引いたんだ。

んで、だったらダメ元、イチかバチか行っちまえと思って、最終3角あたりから一気に踏み出したのよ。

アウト3番手のオレとしちゃ、もし⑤新井さんが出切れなかったらそこで終わりだろ。
それに、せっかくスピードに乗れてるのに前がタレて、こっちのスピードまで一緒に死んじゃうのも嫌だったからさ…

も~、ただただ脚まわし続けて、外をひたすらグオ~ン~!

そしたら、

「あっと驚くタメゴロ~!」

気がつきゃ頭で突き抜けちゃって…

あん時は、ゴール線もほとんど見ず!
ハンドル投げる事忘れてたくらい
ただただ金拾うことだけ考えて、もがき続けたよ…

まさに無欲、無心、無我の境地ってやつだったな
とにかく心臓がよく持った!
フフフ

なるほど
邪心、邪念、欲のかたまりでの勝利だったんですね…

世界がオレ中心に回り始めたような気分

まっ、とにかくあの優勝は本当にうれしかったし最高の気分だったよ!

新井さんは、もし崖でもあったら飛び降りちまうんじゃ…
みてえな顔してるし、工藤さんはニヤリと笑って

「こりゃ帰り道が怖ええ…」

とにかくタイトルをものにしたおっさんたちが何人も乗っかってる競走で勝ったのは本当に自信になったな。

中野さん(浩一/35期•OB)菅田さん(順和/36期•OB」と、これから出世争いだって本気で思ったぜ。

も~
「おごり」まくりじゃん…!(笑)

バッカヤロウ!
言っとくけど次の年の昭和53年
オレは京王閣記念で中野さん差して優勝してんだぞ!

ホント⁉︎

あの時の中野さんもメチャクチャ悔しそうな顔してなあ…
ドッハッハッ
今でも頭に浮かんでくるよ
ヒッヒッヒッ

そ~だ、センセェ!
次回は、その話でいこうよ!

中野さん食った話か…?
まあ、あの優勝も本当にデカかったな…

天下人への道が見えてきたし、あと、中野さんに流れる金を少しでも阻止するという社会的意義も大きかったからな

も~
「おごれるもの」
を、てって~して
つらぬいちゃってたんですね…

でもさ、今のセンセェの姿みてると
ことわざとか格言ってホントにそのとおりって感じちゃう(笑)

ハイ!
とゆ~わけで、今回はそろそろおひらき!
ところで今回の、レベルの低いマンガに出てくるような夢物語は『ギャンブルレーサー 』というレベルの低いマンガの22巻に入ってるそうです。
でも、教育上このましくないので良い子のみなさんは見ちゃダメよ!
でわ!

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